不整脈
不整脈とは、心臓のリズムが正常な状態から乱れる状態を指します。心臓は一定のリズムで拍動することで全身に血液を送り、酸素や栄養を届けています。しかし、不整脈になると脈が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりするため、心臓のポンプ機能が低下し、様々な症状を引き起こす可能性があります。
症状
不整脈の症状は、種類や重症度によって様々です。
- 動悸(どうき)がする
- 軽い運動や安静時でも息切れを感じる
- 胸痛
- 立ちくらみやふらつきを感じる
- 失神
- 疲労感
など
これらの症状は、必ずしも不整脈が原因とは限りません。他の病気によっても起こる可能性がありますので、気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。
原因
- 冠動脈疾患、心筋梗塞、心不全、心臓弁膜症、先天性心疾患などの心臓の異常
- 加齢、甲状腺機能亢進症、肥満、睡眠不足、ストレス
- 喫煙、過度な飲酒、運動不足などの生活習慣の乱れ
不整脈の種類
不整脈には、大きく分けて以下の3種類があります。
頻脈(ひんみゃく)
脈が速くなる不整脈(1分間100回以上)
徐脈(じょみゃく)
脈が遅くなる不整脈(1分間60回以下)
期外収縮(きがいしゅうしゅく)
脈拍リズムが乱れている状態
検査
不整脈を調べる心電図検査を行い、胸部レントゲン検査で心臓の状態を調べ、血液検査で心臓機能低下の有無を確認します。
治療
不整脈の治療法は、不整脈の種類や症状の重症度によって異なります。
薬物療法
薬物療法
抗不整脈薬などの薬を服用して心拍数をコントロールしたり、不整脈を抑制したりします。
カテーテルアブレーション
カテーテルと呼ばれる細い管を血管に挿入し、不整脈の原因となる部位を焼灼することで治療する方法です。
ペースメーカー
心臓の拍動を正常に保つために、ペースメーカーと呼ばれる小型の機器を体内へ埋め込む治療方法です。
不整脈は、放置すると重篤な心臓病や脳卒中を引き起こす可能性があります。心拍数の異常を感じたり、上記のような症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。