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女性男性型脱毛症(FAGA)治療

FAGA(女性男性型脱毛症)は、成人女性に多く見られる進行性の脱毛症で、多くの女性が悩まされています。

男性のAGAが局所的に生え際や頭頂部から薄くなるのに対し、FAGAは頭部全体の髪の毛が均等に細くなり、地肌が透けて見える(びまん性)のが特徴です。

「分け目が広がってきた」「髪のボリュームが減ってスタイリングが決まらない」「抜け毛が増えた」と感じる場合、FAGAが進行している可能性があります。毛根の寿命が尽きてしまう前に、早期から適切な治療を始めることが重要であり、当院ではFAGAの治療薬を処方しています。

 

FAGAの原因

FAGAの主な原因は、加齢や出産、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れです。

髪の成長を促す女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、相対的に男性ホルモンの影響が強くなり、髪の毛の成長期が短くなってしまい成長が妨げられます。その結果髪の毛が十分に育つ前に抜けてしまい、全体的な薄毛へと繋がります。

また、以下のような日常的な要因も複合的に影響していると考えられています。

  • 自律神経の乱れ・睡眠不足:正常な育毛が妨げられます
  • 過度なストレス:頭皮の血行不良を引き起こします
  • 頭皮への負担(誤ったヘアケア):頻回のカラーリングやパーマ、過度な洗髪などが頭皮を痛め、育毛環境を阻害します

ミノキシジルローション(外用薬)

ミノキシジルローション(外用薬)は、日本でAGAにおける発毛、育毛薬として承認されております。主な作用は以下の通りです。

  • 毛母細胞の活性化

髪の元となる細胞に直接働きかけることで新しい髪の生成を強力にバックアップします

  • 血流の改善

血管を拡張させて頭皮の血行を良くすることで発毛、育毛に必要な栄養素や酸素を効率よく届けます

【重要】男性用と女性用での濃度の違いについて

ミノキシジル外用薬は、性別によって推奨される濃度が異なります。男性用には「5%」が推奨されますが、女性用には副作用のリスク(多毛症など)を考慮し安全性の高い「1%」を処方いたします。女性が男性用の高濃度のものを自己判断で使用することは避け、必ず医師の指示通りにご使用ください。

1本 5,300円(税込・診察料込)

スピロノラクトン(内服薬)

抜け毛の原因となる男性ホルモンの働きを抑制します。スピロノラクトンは本来、「むくみ」や「高血圧」の治療に使われる安全性の高い降圧利尿薬です。しかし近年の研究で、女性の薄毛(FAGA)の原因となる男性ホルモンをブロックする作用(抗アンドロゲン作用)があることが判明し、女性の薄毛治療薬として広く使われるようになりました。

加齢などで女性ホルモンが減ると、女性の体内にもわずかにある「男性ホルモン」が相対的に優位になり、毛根を縮ませて抜け毛を引き起こします。スピロノラクトンはこの「毛根を縮ませる命令」を根元からブロックし、ヘアサイクルを正常に戻して抜け毛を止める役割を果たします。

30錠 3,500円(税込・診察料込)

スピロノラクトン服用の注意点・禁忌について

スピロノラクトンは安全性が比較的高く、優れた脱毛抑制効果も持ちますが、服用にあたっていくつかの重要な制限や注意点があります。

次の方は服用できません(禁忌)

  • 腎不全のある方(腎機能を悪化させる恐れがあります)
  • 高カリウム血症のある方(症状を悪化させる恐れがあります)
  • アジソン病(副腎皮質機能低下症)の方
  • エプレレノン(セララ)、エサキセレノン(ミネブロ)を服用中の方(併用禁忌のお薬です)
  • 過去にスピロノラクトンで過敏症(アレルギー等)を起こしたことがある方
  • 妊娠中・授乳中の方、または妊娠している可能性のある方(胎児へ影響を与える恐れがあります)

主な副作用と注意点

  • 月経不順・不正出血:ホルモンバランスの変化により、生理周期が乱れることがあります。症状が気になる場合は医師にご相談ください。
  • めまい・ふらつき:利尿作用により血圧が下がり、立ちくらみを起こすことがあります。
  • 頻尿・乳房の張り:排尿回数が増えたり、胸に張りや痛みを感じたりする場合があります。

当院では安全に治療を継続していただくため、定期的な血液検査(カリウム値や腎機能のチェック)を行っております。また、他のお薬を内服されている方は、診察時に必ず現在服用中の薬をお知らせください。

ミノキシジルとの相乗効果

このように、ミノキシジルが「攻めの治療」と呼ばれるのに対し、スピロノラクトンは「守りの治療」と呼ばれています。

「守り」のスピロノラクトンで脱毛を止めつつ、「攻め」のミノキシジルで発毛を増やすという併用療法により、高い発毛効果が期待でききます。なお海外ではミノキシジル錠(内服薬)も流通しておりますが、日本では未承認となっております。

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