自費診療
男性型脱毛症(AGA)治療
男性型脱毛症(AGA)は成人男性に多く見られる脱毛症で、円形脱毛症や壮年性脱毛症とも呼ばれてます。AGAは男性ホルモンの影響で毛髪が薄くなったり、抜けたりする進行性の脱毛症です。
AGAでは脱毛を抑制したり、発毛を促進する作用がある治療薬を使用しますが、何もせずにほうっておくと下記のグラフのように髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。そのためAGAは早めのケアが大切です。当院では男性型脱毛症の治療薬を処方しています。
出典:https://mogami-antiage.jp/男性型脱毛症(aga)
プロペシア
2005年に認可された国内初のAGA治療薬です。AGAの治療薬として非常にポピュラーな薬で、世界中で広く使用されています。AGAの原因となっているジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する作用を持ち、薄毛の進行を遅らせます。直接的な増毛作用はなく、脱毛を抑えることで現在ある髪の毛と毛根を守る治療法と言えます。以下の副作用が報告されていますが、頻度は非常に低く、安全性の高い薬として評価されています。
- 性欲の減退(1.1%)
- 勃起不全(0.7%)
- 肝機能障害(0.2%)
など
ザガーロ
ザガーロは2016年に発売されたAGA治療の新薬です。今までのAGA治療薬としてはプロペシアが有名でしたが、これに加えてザガーロも使用できるようになりました。
ザガーロはプロペシアと同様に脱毛を抑えることで薄毛の進行を遅らせますが、DHTをより強力に抑制することでプロペシアよりも高い効果を期待することができ、発毛効果や育毛効果が1.6倍程度改善したと報告されています。副作用がプロペシアより高いですが、「より効果が高い薬を飲みたい」という方はザガーロを選ぶ傾向にあります。
- 勃起不全(4.3%)
- 性欲の減退(3.9%)
- 精液量の減少(1.3%)
- 女性化乳房や乳頭痛、乳房の不快感(1%未満)
など
プロペシア、ザガーロは28錠1箱です。
なお自費診療の場合は別途初診料、再診療が必要です。
注意点
- プロペシアないしはザガーロを服用すると、前立腺がんの発見に有効なPSA(血清前立腺特異抗原)検査の値を下げてしまいます。PSA検査を受ける時は、必ず服用していることを医師に伝えましょう。
- プロペシアとザガーロは女性男性型脱毛症(FAGA)に対する有効性が認められていないので、女性に処方されることはありません。また、妊娠中の女性に投与すると、男性胎児の正常発育に悪影響を及ぼします。
ED(勃起不全)
EDとは、勃起機能の低下した状態のことを指します。勃起しなくて困る、だけではなく、「勃起に時間がかかる」「途中で萎える」「満足のいく性行為ができない」という状態も当てはまります。EDには、加齢や生活習慣病といった病気によるもの(器質性ED)、ストレスなどの精神的な影響によるもの(心因性ED)に大きく分かれます。
当院では、以下3種類の治療薬を処方いたします。
バイアグラ(シルデナフィル)
世界的に最も有名なED治療薬で、国内でも1999年から発売開始されており豊富な実績があります。即効型と呼ばれるタイプで、内服すると30~60分で効果が発揮されます。持続時間は4時間ほどで、ピークは内服から1~2時間後です。
食後に内服すると薬の吸収が低下し効果が落ちますので、食前に内服することが推奨されています。後発品として、シルデナフィルがあります。
レビトラ(バルデナフィル)
国内ではバイアグラの次に2004年から発売開始されたED治療薬です。レビトラは内服から15分ほどで効果が発揮され、超即効型と呼ばれています。
持続時間も5~8時間と長いことも特徴です。食事の影響を受けにくく、食後に内服することもできますが、食前が最も効果を発揮します。
レビトラは2021年に販売が終了したため、後発品のバルデナフィルのみとなります。
シアリス
国内では3番目に登場した薬で、2007年から販売開始となりました。内服後30~60分で効果が発揮され、持続力は36時間とED治療薬の中でも最も持続力が高いと言えます。副作用が軽く、食事の影響を最も受けないこともあり、世界市場でシェア1位を誇る人気薬です。
バイアグラ1錠1500円、シアリス1錠1500円です。
なお自費診療の場合は別途初診料、再診療が必要です。
ED治療薬の副作用
ほてりや動機、目の充血、軽度の頭痛などが挙げられます。
こうした副作用は、ED治療薬の作用である血管の拡張が関係していることで生じます。
注意点
いずれも有効性は高く、重篤な副作用がほとんどない安全な治療薬です。
ただし、狭心症や心筋梗塞の治療などで硝酸薬を使用している場合や、重度の肝障害がある方は服用することができません。また、グレープフルーツと一緒に服用すると、薬の作用が大幅に増強したりと予期せぬ副作用の危険があります。常用薬がある場合や既往歴の有無は必ず医師に申告し、問題がないか確認をとりましょう。